SoutoIkedaの気まぐれブログ

書籍の感想を気まぐれにアウトプットするブログ

【5/29 アウトプット②】新規事業の実践論 麻生要一さんの経歴から学ぶ重要な教訓

本日2回目の投稿になります。新規事業の実践論の最終章を読んで重要な内容をアウトプットしていきます。最終章では、著者の麻生要一さんの経歴をベースとして、「社内起業家として生きる」とはどういうことかについて書かれています。

 

1) はじめは小さな動機付けで良い?〜麻生さんの社内起業家としてのファーストステップ〜

麻生さんは、新卒でリクルートに入社します。当時のリクルートは、1兆円を超える借金を返済した直後で、これから新規事業開発に投資をして会社の売上げを伸ばしていくという流れの中にありました。その流れに乗る形で麻生さんは、NewRING(現在のRing)というリクルートの新規事業コンテストに応募しました。応募をした当初は、「課題解決を通して社会を変える!」のような高い志は持っておらず、コンテストのエントリーシート(A4用紙5枚)を提出したらもらえる景品欲しさに応募をしたという。ちなみに、その景品は自転車ですね。このようにして、麻生さんの社内起業家としてのキャリアがスタートします。

 

2)お客さんは何に対してお金を払う?〜麻生さんが顧客視点をもってから〜

麻生さんはこの本を通して、「新規事業の初期段階では、300回顧客のところに行くべし!」や「ひたすら顧客の声に傾聴すべき」や「顧客を見つけ出し、アポを取り付ける時は・・」のように、顧客を主語とした論述を多くされています。それは一重に、「顧客」第一という考えに基づいているのですが、麻生さん自身が最初からこの大切な視点を持っていたかというとそうではなかった。当時はそのような新規事業のノウハウ/知見に関する情報が本・ネットに無かったためだ。麻生さんは手探りの中で、「モバイルインターネット時代に向けたモバイル課金メディア」というプランをスタートさせることになる。顧客視点がないため、「顧客不在」のプランとして始まる訳だが、麻生さんは手当たり次第に、顧客を探し、ヒアリングをし、お金の取り方もサービスの作り方も色々試した。ほとんどが失敗に終わったが、その中で数少ないうまくいった方法から一点突破で広げていった。最初のプランはやがて、「携帯電話のヘビーユーザーである若者向けのコミュニケーションメディア」に形を変え、対象も主婦、一般ユーザーへと広がり、多様なコンテンツ/メディアを立ち上げる事業として成長していく。麻生さんはこの体験を通して、お客さんは技術とかトレンドにお金は払うことはないと学んだそうです。お客さんがそのサービスを利用することで解決できる課題とか、得られる感動に対してお金が払われるのだということだ。

 

3)辛い経験を「原体験化」するということ〜社内起業家として覚醒するには〜

麻生さんが社内起業家として、子会社を設立して3期目のこと。それまでは右肩上がりだった事業が突然業績悪化し、「リストラ」という方法を取らざるを得なかったという。麻生さんが子会社化する前から、未来を語り、口説いた上で入社してもらった社員に対して「リストラ」を告げることは相当辛かった。対象となる社員全員にその旨を伝え、放心状態で帰宅した麻生さんは、涙を流したそうだ。それからというもの、麻生さんは社内起業家として「覚醒」する。何処かに存在していたサラリーマン気質を完全に拭い去り、全く言い訳をすることなく、経営者として事業や組織に向き合ったという。余談ですが、これは私も思うところがありますね。大学受験で朝から晩まで塾に籠もって勉強するようになったのも、当時同級生から成績のことでバカにされていたから。もっと最近で言うなら、こうしてTwitterとかブログで書籍の感想をアウトプットしているのも、コロナウイルスが原因で外出がしにくくなり、何か家の中で時間を有意義に過ごす方法がないだろうかと考えたから。原体験化ってやはり大事ですよね。あとは、その原体験がマイナスな(あくまで私に限った話)要素を含む場合、人間は反動で人一倍頑張るような気がします。話がそれました(笑)

 

今回の投稿はここまでにします、ありがとうございました。